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山野氏は2012年1月からJICAシルバーエキスパートとしてインドネシアの国立バンカ・ベリトゥン工業高専の顧問をされ、本年9月に帰国された。 講演では2年7ヶ月のバンカ生活を通じてインドネシアの多様な表情を紹介された。
顧問として工専の運営指導にあたり、教育の質の改善を図るため、教育の弱点分析、原因の明確化、改善支援を行った。 この作業の中で、インドネシア人の国民性を分析し、「優しい、寛大、笑顔、多弁、計画苦手、時間にルーズ、規律軽視、努力せずに結果を、カンニング横行、汚職天国等々」は、1年中夏という気候、オランダによる350年の愚民政策、イスラム教にあるとの結論であった。 さすがに技術屋としての分析で、「なぜインドネシア人はこうなったか」のか良く理解できた。 工専校長の、日本人の特性「規律を守る、私より公、生甲斐を大切にする等々」を見習って行きたいとの発言は、山野氏の指導や人柄から多くを学んだことが背景にあると思われた。 |