日本船舶海洋工学会 関西支部 一 般 情 報 K シ ニ ア
Kシニア の トップに戻る 一般情報 の トップに戻る 2015年 の トップに戻る


2015年 Kシニア 総会・懇親会 報告

2015年8月27日 Kシニア幹事会
文責 杉山和雄


  「Kシニア」総会・懇親会の写真をご覧下さい。   行事写真 (11枚)   その他の写真 (24枚)


日  時 : 2015年7月19日(日) 13:00〜17:00
会  場 : 神戸クリスタルタワー 3F  クリスタルホール  (神戸市 中央区 東川崎 1丁目)
参加費 : \1,500 (お茶、缶ビール、おつまみ等に充当)

参加者 : 41名
池田良穂 池渕哲朗 井澤雄幸 伊藤政光 大山正俊 岡 正志 岡田博雄 岡本 洋 小野靖彦 鴨井紀之
河合敏雄 神田修治 木村一馬 黒井昌明 黒岩道昌 小寺元雄 小林幹弘 堺 由輝 佐田国健治 修理英幸
菅野正彦 杉山和雄 津垣昌一郎 富田愼一 外山 嵩 内藤 林 中川隆明 長野 健 仁科憲二 橋口寛信
濱  巌 濱田 淑 浜本剛実 姫野洋司 藤村 洋 宝田雄次 増本 敞 宮本雅史 三芳 晃 村上 馨
山中幸一                  
       来賓 1名 : 箙 一之 様 (河部 香 関西支部長の代理)



プログラム
プログラム1  Kシニア総会 

 ●司会  宝田雄次

 ●来賓挨拶  河部 香 関西支部長 (代読 箙 一之 様)
 都合で本日参加できなかった河部関西支部長に代わって関西支部の運営委員をしています箙が代読させて頂きます。
 5月に日本船舶海洋工学会 関西支部の支部長を拝命しました河部です。Kシニアの総会開催に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
 先日神戸で開催されました関西支部主催の春季講演会には2日間で延べ400人の方々に参加を頂き大変盛況でしたが、シニアの方々に担当頂きましたオーガナイズド セッションも大変好評で沢山の会員が聴講され講演会を盛り上げて頂きありがとうございました。
 先の運営委員会でのKFRの報告の中に最近多くの若い学生の方々が海事産業に興味を示しており、Kシニアの方々にも若い方々にその経験を話して頂ければと考えております。 若い方々にも積極的に支部活動に参加してもらえるような魅力ある活動を目指して参りますので、Kシニアの方々にも積極的に活動して頂き、協力して若者に海事産業の魅力を伝える活動を模索していければと考えておりますので今後ともよろしくお願い致します。

 ●2014年度活動報告 と 2015年度 事業計画   会長 杉山和雄 
 本日は昨夜遅くまで全英オープンのテレビ放送を観ていましたが、そのせいではなく交通事情でぎりぎりの会場到着となり会場準備等のお手伝いができませんでした。
 さて先日新聞に全英オープンの開催地セントアンドルーズの北にありますネス湖のネッシーについて小さな記事が出ていました。 24年間妻子と離れてネス湖の湖畔でトレーラー生活をしながら観察を続けられたスティーブ フェルサムさんの話として、ネッシーはどうも体長4mで200Kgにもなるヨーロッパオオナマズではないかとのことで、ワクワクするような生き物ではないとのことです。 少し残念なような気も致します。
 ところで私も後期高齢者の仲間入りとなりまして、いよいよ第4コーナーを回ったところまできた感じですが、臨死体験をされた方2人のお話や、3月にNHK BSで放送された立花 隆さんのレポートによりますと、脳と心は別物で心だけは生き続けることができるのではとのことで、ひょっとすると暫くこの世を見続ける楽しみが続くのではないかと密かに期待しています。
 それでは2014年度の活動報告ですが、後で報告頂きます各グループの活動と総会の開催で、会計に関しましてはここに示しております会計報告の通りです。 会員数は約500名で9名の幹事で幹事会を構成し会の運営に当たっております。 2015年度の活動はほぼ例年の通り進めて参ることに致しております。 皆様に於かれましてもお元気で本会の活動にご支援賜りますようお願い致しまして、私の活動報告とさせて頂きます。

 ●「ふねの日」 制定について   内藤 林
 「海の日」ができて何年かたちますが、「ふねの日」について平山先生等が提唱されています。
 関西では折角できた「浪華丸」を廃棄するような方向で真に残念なことですが、「ふねの日」制定の提案を188名の署名付きで理事会に提出しました。 理事会で検討頂いた結果として各支部でどうすれば良いか議論してほしいとの結論になったそうです。

 ●グループ活動報告
   海友フォーラム (増本 敞)
 会長の城野さんが東京での葬儀参列ため欠席ですので幹事の私から報告させて頂きます。
 現在78名の会員数で年3回の懇談会の開催としていますが、昨年度は2回の開催となりました。
 昨年11月に「インドネシアについて」をテーマに開催し、本年4月に「DNVについて」と「超大型コンテナー船の技術紹介」をテーマに開催致しました。 詳しくはホームページの「海友フォーラム」の所に記載しています。 今後は若い人に入って頂く必要があると考えています。

  教育支援グループ (岡田博雄)
   幼稚園、小学校、中学校、高校生までを対象として理科の実験や特別授業を実施しており、現在9名で活動しています。
 昨年度は例年と同じように中山講師による地元での教育活動、定兼講師による大阪市の教育委員会が実施しています小学校での理科の特別授業等を実施致しました。 本年も同じような授業が予定されています。

翻訳グループ (神田修治)
 今までに2件のいずれも250頁の大作を翻訳しましたが、その後適当な題材が見つからず活動が止まっています。 現在6名のグループですがこれを転換するため和文英訳に転じてはと考えています。 又若い方の参加も必要ですので、皆様よろしくお願い致します。

  ゴルフグループ (仁科憲二)
   年2回春と秋に開催しています。 昨年度は9月、4月の開催でしたが、予定では5組程度の参加が直前のキャンセルや交通事情等でいずれも6名の参加に止まりました。
 次回は9月17日 関西クラシックでの開催を予定しております。 追って案内を出しますので、奮ってご参加頂きますようお願い致します。

  保存グループ (黒井昌明)
   関西支部の造船資料保存委員会として28名で活動しておりまして、作業室や資料の保存用倉庫は神戸大学深江地区にあります。 活動としては資料の整理、保存のほかに、講演会で発表した論文等の掲載も行っています。 活動状況や論文、集まった書籍等のリストや論文、文献のリンク先、造船科のある高校関連の文献などはホームページである「デジタル造船資料館」に詳しく報告されていますので、ぜひアクセスしてご覧頂ければと思います。



 ●私のシニアライフ
[ペン画シリーズ「船のカタチ」にみる
 定期客船とクルーズ客船]
                 
(神田修治さん)
 大型客船は交通機関から船旅を楽しむクルーズ船になってきているところを話します。
 船のペン画はGAをもとに船を横から見たところを描いていますが、資料集めがなかなか大変です。 前々会長の南波壮八さんからお勧めを頂いて2010年1月からシニアギャラリーに出しまして既に60回になっています。
 私事ですがこの話を幹事に約束した後に胆嚢がんを宣告されて現在治療中で、少しきついところもありますが頑張ってみたいと思います。
 最初は1930年代のP&O社のSTRATHMOREとCUNARD社のMAURETANIAですがどちらも良いカタチだと思います。 この伝統ある両社を中心に話を進めさせて頂きます。
 P&O社の船はSTRATHMOREから1961年のCANBERRAまで船首のフリーボードが高く船尾いっぱいまで船室を設けるカタチが継承されていますが、新しい技術が取り入れられ内容はかなり進化しています。
 CUNARD社はMAURETANIA、QUEEN MARY, QUEEN ELIZABETH等 白の船室と黒の船体で船尾に向かって階段的に低くしているところがほぼ同じで、CARONIA、 SAXONIA、QE2へと受け継がれてゆき、1998年CARNIVAL社の傘下に入り2003年建造のQM2は15万トンでスピードは29.25ノットと内容的に大きく進歩しています。
 1974年にP&O社はPRINCESS CRUSE社を買収してクルーズに力を入れ、1984年建造のROYAL PRINCESSで客室を船の前後いっぱいに配置し、客室にベランダを多く設けた典型的クルーズ船を建造しました。その後も多くの特徴あるカタチの船を建造し続けており2004年にDIAMOND PRINCESSを三菱長崎で建造しました。又2013年には更に新しく大きいカタチのROYAL PRINCESS 14万トンを建造しました。 現在の世界で最大の客船は22万トンにまで大きくなっています。
 日本では日本郵船、MOL等が子会社で数隻の船を建造し、主に日本人客を対象としたクルーズを行っています。 以上で私の話を終わりと致します。

             (神田さんのペン画はシニアギャラリーを開いてお楽しみ下さい。)

  「楽しい船の旅」
                  (池田良穂さん)
 
   私の最近乗ったクルーズ船を中心にお話しさせて頂きます。
 まず自己紹介からしますと1950年北海道生まれで1968年に府立大学船舶工学科に入学し博士過程を終えてそのまま居残りで大学に残り最後は4年間工学部長を務め、今年3月退職して名誉教授の称号を頂き、特認教授として引き続き府大で研究活動をしております。 又日本クルーズ&フェリー学会を設立させて頂いて5年になります。
 さてクルーズのお話ですが、最初に乗ったのは1970年コーラルプリンセスです。 その後も乗り続けて1986年初めてのカリブ海でソングオブアメリカに乗りましたが、これまでは今までの昔の豪華客船でこの船以後全く異なるクルーズ船になります。  
 1988年に造られた7万トンのソブリンオブザシーズは8層の吹き抜けが設けられた斬新なデザインになっています。 以後このクルーズ会社では1999年に14万トン、2006年に16万トン、2010年から22万トンと大型化が進んでいます。 新しいのができる度に乗りにいっています。
 2006年からアメリカで育ったクルーズ船が東アジアの中国上海に進出し、昨年は船客が100万人を超えました。 2014年プリンセスクルーズが日本に進出して10万人を目標にしましたが6万人しか集まりませんでした。 日本ではどうもクルーズは高いものと思われているようです。
 ところで私の一番の趣味は船の写真を撮ることです。 2番目は船旅でフェリーの方が多く船の写真が撮れるので好きです。 3番目は船と造船の調査、4番目は船関係の雑誌の記事を書くことで年間30本位書きます。 本は45冊出しまして46番目を準備中です。
 行く先々で船の写真を撮っていますが、これはサザンプトン港で3時間に16隻の出入港船を撮影したもので、こちらは高松港で2時間いた時のもの、こちらはボスポラスクルーズで停泊中の客船や海峡を行き交う船を撮影したものです。 またこれはバルト海のクルーズフェリーでLNG焚きの6万トンの船に乗りに行った時のものです。
 4月に退職記念で「飛んでクルーズ沖縄」3泊4日に行ってきましたが、飛行機で沖縄に行ってそこで日本丸に乗船するというもので、少し奮発してベランダ付きの部屋にしましたので2人で27万円位でしたが、さすがに食事は大変良かったです。 ただ南大東島の港で少し波が出るとテンダーボートが下せず上陸できないことになりました。
 5月には14万トンのボイジャーオブザシーズで沖縄・台湾クルーズに行きましたが、帰りに台風とぴったり当たってしまいました。 しかしほとんど揺れることなく快適な船旅でした。 やはり日本丸と違って大きな船のなると揺れないということがよくわかりました。
 最後に10月神戸発着の高級な豪華客船セレブリティ・ミレニアムによる日本一周7日間に乗りますが、ご希望の方は私に言ってくだされば2割引きで手配可能です。 以上で終わることに致します。 ご清聴ありがとうございました。

    ここで休憩時間を利用して、参加者全員による「記念撮影」

プログラム2  懇親会
 (1)乾杯   岡本 洋さんのご発声で乾杯。
 (2)歓談
 (3)中締め 箙 一之さんのご発声で一本締め。
                                                             以上