文責 城野隆史
1. 日 時 : 2018年4月6日(金) 14:00~18:30
会 場 : 川重 海友館新館
2. 参加者 : 21名 (順不同、敬称略)
井沢雄幸、 石津康二、 大柴隆士、 太田一紀、 大山正俊、 岡本 洋、 荻野繁之、
小野靖彦、 加藤健二、 小林幹弘、 塩田浩平、 城野隆史、 島本幸次郎、 富田慎一、
津垣昌一郎、 長野 健、 野澤和男、 濱田孝一、 藤村 洋、 増本 敞、 矢木常之
3. 講 演
1) 「日本技術士会(近畿本部)中国研究会活動の一端紹介」
~ 上海・南京工程師会との交流と南京・武漢・三峡見学記 ~ ・・・・ 小林幹弘さん
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日本技術士会近畿本部の中国研究会が行っている2016年、2017年の直近2回の中国工程師学会 (日本の技術士会に相当) との交流の概要と、その際に訪問した南京、蘇州、武漢、三峡ダム・クルーズの景勝地見学についての紹介があった。
中国各地の工程師学会では、講演 [1]や質疑応答、夕食会や見学会などが行われ、江蘇省からは継続的交流の協定/覚書締結の提案も来ている。 ただ、技術士会における船舶海洋部門は航空宇宙と合同部会として何とか存続しており、5~6名/年の新規登録会員はいるものの技術士会の正員は僅か17名のみ
なのが気がかりである。
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2) 「日本語と漢字」 ・・・・ 加藤健二さん
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日本人は、“いいコーコーに入学できた。親コーコーな子だ。”と話されたとき、「コーコー」は高
校と孝行だと即座に理解する。 言葉は、もともと音によって媒体されるものであるが、日本語には上の例のように音の裏に漢字が張り付いていて理解できる言葉が多い。 そのような言葉を字音語とよぶ。
音のまま理解される和語と字音語が日本語の85%をしめるそうである。 3番目は、マイカー、ベッドタウンなどの外来語が10%、残り5%はプロ野球、半袖シャツのような混種語だそうである。
文字のなかった日本に千数百年前に整備され体系化された漢字がやってきた。 それ以降様々な形で漢字が取り入れられた。 とくに明治以降、西洋文明流入に伴い漢字の取り入れが急速に進んだ。
音がそのまま意味を持つ普通の言語に比べ日本語は特殊で、明治以降 表音文字運動やローマ字運動などがあったが下火になっている。 日本語は、特殊な言語であるが、それが日本の伝統であり、このような言語と共にあるよりほかに方法はないというのが著者の主張である。
多数の具体例を挙げての話に聞き入った。
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そのほか
・石津さんから「 吉田博 展[2]」 (6月2日~7月2日 相生文化会館) の紹介があった。
・次回 : 9月予定。 講演は大柴隆士さんにお願いしている。 演題未定 (ベネチア関連?)。
以上 |
[1] 例えば、日本技術士会からは次のような講演を行った。
2016: ・ 匠の精神 ・日本におけるエネルギー政策と世界の動向
・ 放射線利用技術の最新動向 ~ガン治療技術
・ 無重力の歩行支援機構の紹介。
2017: ・ 鉄道構造物の劣化診断技術
・ 日本の老齢者介護施設の現状と介護支援機材開発
・ メッキの製膜プロセスの基本と不良対策
[2] 吉田博 氏 は 高名な画家で、それが IHI,JMUアムテックに15点保存されていた。 その展示会。
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