「日本船舶海洋工学会関西支部シンポジウム」
船型開発のあけぼの −バルバスバウを中心にして−
(2010年11月5日 神戸大学深江キャンパス総合学術交流棟)
岡本 洋さん(Kシニア・海友フォーラム、元川崎重工業)の講演論文を pdf形式のファイルで見ていただけます。
発表原稿 (サイズ: 1.2MB、 ファイル名: okamoto-word.pdf)
講演 ppt (サイズ: 2.8MB、 ファイル名: okamoto-ppt.pdf)
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発表原稿の目次を以下に示します。
「日本造船発展期の船型共同研究」 と いくつかの設計事例
T.序章
1.はじめに
本稿では、戦後から主として石油ショックの時代頃までの船型設計の発展の時期をとりあげる。
その中で、造船各社が互いに競走の激しいこの分野では、世界的に見てもかなり特異と思われるわが
国の船型設計共同研究の概要を紹介すると共に、その背景、効用・問題点なども考えてみたい。
この時代、船型については大型化とか、高速船の登場とか造船をめぐる環境が大きく変わり又、
造船世界のリーダーも英国から日本へと移り変わったが、ここでは、船型設計の発展のこれら背景に
ついても触れるつもりである。
2. 船型開発への関わりのはじまり
3.戦前から戦後へ
4.造船の戦後復興
4.1 英国の凋落と日本の興隆の対比
4.2 國内自動車産業との対比
5.船型共同研究とその背景
5.1 戦後造船界の状況 ― 建造量の増大と船型の大型化
5.2 従来の設計資料、参考文献 ― テキストブック、水槽試験試料など。
5.3 試験水槽の状況 ― 我が国と世界の状況、国内造船所の共同研究へ。
6.造船所の共同研究へ ― タンカー、ライナー船型
6.1 UT シリーズ(運研タンカー・シリーズ)
6.2 高速貨物船の船型研究
7.(社)日本造船研究協会の設立 ― 昭和27年6月
7.1 来歴
7.2 組織と事業費 ― 昭和55 年造船研究協会概要より
7.3 研究部会
U.共同研究
船型開発に関する共同研究の概要を昭和55 年ころまでについてとりあげる。
船型開発を広義に解釈すれば、抵抗・推進、運動性能、操縦、プロペラなどが含まれるが
ここでは肥大船、高速船の抵抗推進、それも前半部を主に取り上げている。
8.年度と研究題目と概要
8.1 UT シリーズ( 運研タンカーシリーズ)L=190m、3.2 万DWT 船型、Cb=0.78
8.2 BS6080( バルブシリーズ) Cb=0.80、0.82、L/B=6.0
8.3 FTC( Full Tanker Committee)、PRC( Propulsion Research Committee)
8.4 SR41 超大型船の運航性能に関する研究 L=220m,5.0 万DWT 船型
8.5 SR 61 高経済性船舶の運航性能に関する研究 S38.4〜41.3
8.6「肥大船型におけるバルバスバウの効果」について
8.7 SR 98 巨大船の運航性能に関する研究 S.41.4 〜44.3
8.8 SR45 超高速船の系統的模型試験(運航性能に関する研究) S.35.4〜38.9
9.系統試験全般について
V.幾つかの関連する事例
10.肥大船への突出バルブの採用 10DW 万トン・タンカー”Golar Nor”
10.1 本船の主要目
10.2 模型試験
11.山城丸のデビュー
12.バルバスバウ 乾特許
W.結び
13.戦後の日本造船の急拡大
14.反省 ― 共同研究についてみると、はたして効果的な研究が行われたのか
15.船型学は学問か
16.筆者経歴
参考文献 |