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2013年 Kシニア 総会・懇親会 報告

2013年8月20日 Kシニア幹事会


  「Kシニア」総会・懇親会の写真をご覧下さい。   行事写真 (7枚)   その他の写真 (37枚)


日  時 : 2013年7月20日(土) 13:00〜17:00
会  場 : 神戸クリスタルタワー 3F  クリスタルホール  (神戸市 中央区 東川崎 1丁目)
参加費 : \1,000 (お茶、缶ビール、おつまみ等に充当)

参加者 : 50名
有馬健次 石津康二 井上 清 岡田博雄 岡本 洋 小川桂三 小野靖彦 硴崎貞雄 河合敏雄 岸野 勝
木村一馬 黒井昌明 古賀義明 小寺元雄 小林幹弘 堺 由輝 坂田則彦 佐田国健治 塩田浩平 城野隆史
菅野正彦 杉本 健 杉山和雄 瀬崎良明 田中一朗 谷田光弥 津垣昌一郎 富田慎一 外山 嵩 内藤 林
永井順一 中川隆明 中西 寛 仁科憲二 野澤和男 橋口寛信 濱  巌 姫野洋司 福田 豊 福地幹雄
藤村 洋 宝田雄次 増本 彰 増本 敞 松井 弘 宮本雅史 三芳 晃 村上 馨 森 信義 山中幸一



プログラム
プログラム1  Kシニア総会 

 ●司会  宝田雄次

 ●2012年度活動報告 と 2013年度 事業計画   会長 杉山和雄 
 最初におめでたい事を一つ、この7月9日に内藤先生が海事関係功労者として総理大臣より表彰されました。 先生からは言うなと口止めされたのですが、おめでたい事ですのでご披露させて頂きました。 先生おめでとうございます。(一同拍手)

 さて 本日7月20日は「海の記念日」です。 明治天皇が北海道、東北の巡幸から戻られ横浜に上陸された1876年7月20日を記念にして制定されたというのは知っていたのですが、その時乗っておられた「明治丸」が今も東京海洋大学に保存されていると先日新聞で知りました。 1874年英国はグラスゴーで建造された3本マストの鉄船で、かなり傷んでいるので今年から修復工事に入り来年には完成するそうです。 その頃の明治丸は最新鋭船で抜群のスピードを誇り、小笠原諸島の領有問題で英国の軍艦よりも早く父島に到着し、その後の小笠原領有の基礎になったとのことです。 何かの折に見学に参りたいものです。

 もう一つ新聞情報ですが、中国、韓国に押されっぱなしの造船業界ですが中堅4社が設計・技術部門を統合して新会社を設立し、開発力を強めコスト削減を計り競争力アップを目指すとのことで、色々な施策が円高是正と相まって業界が元気を取り戻していって頂くことが、我々にとっても何よりのことだと思っています。

 ところで例年関西支部長殿に来賓としてご挨拶賜わっているのですが、本日池田支部長殿は大学院の入試で工学部長として本日大学に居る必要があり、ご出席願えませんでしたので、来賓挨拶は割愛させて頂きました。

 それでは2012年の活動報告に入らせて頂きます。
 昨年は7月19日に総会を開催させて頂きましたが、その時以来グループ活動の一つの翻訳グループが翻訳する題材を探されていますが、適当なものが見つからず活動が止まっていまして、何か良い題材があれば申し出て頂ければ大変ありがたくよろしくお願い致します。 従いまして本日のグループ報告は翻訳グループ以外の4グループにご報告頂きます。

 会計報告は予算155,000円で学会からの交付金105,000円を含んでいます。 支出は合計で154,823円です。収支差額177円は返納致しました。
 ホームページに関しましては後ほど黒井幹事に説明して頂きますが、Kシニアとして新しく借りたサーバーに「シニアギャラリー」等を移しましたので、容量も大きくなり写真、絵画、俳句や短歌等々どんどんお出し頂きたくよろしくお願い致します。

 次に2013年度の事業計画でございますが、例年通りの活動に加えて何か新しいグループ活動も模索してみたいと思っています。 皆様方に於かれましてもご意見等ございましたらお出し頂きたくよろしくお願い致します。
 予算は学会からの交付金105,000円を含んで160,000円と致しております。 この会の活動を活発にする為にも、グループ活動への参加やシニアギャラリーに投稿して頂きますようお願い申し上げまして報告を終わらせて頂きます。

 ●グループ活動報告
海友フォーラム (城野隆史) 教育支援グループ (岡田博雄)
 現在会員数は75名で、年間メール数約200件、HPに論評等も掲載しています。
 最近の例ではMOLコンテナー船の船体中央での破断事故について多数の情報や論評が交換されています。

 懇談会は年4回の開催で以下の通りです。

・第18回懇談会(2012/10/22)「EU海事産業政策とWaterborne TP」

・第19回懇談会(2013/2/1)「北極氷融解と北極航路NSRの商業航路への期待」、「ドクター合理化 真藤 恒氏の素顔」

・第20回懇談会(2013/4/25)「余生の過ごし方」「レシプロエンジンの話」

・第21会懇談会(2013/7/26)「チロル紀行」「造船から鉄道車両製造へ」

 既に多数の方々にお話しをして頂きましたので、まだ話をされていない方に何でも良いですから話をして頂きたいと思っています。 ここに居られる皆様やKシニア会員の皆様が海友フォーラムに参加して頂けたらと思っています。

 当グループは幼稚園児、小・中学生と高校生、高齢者を対象にして科学実験の指導及び船と海の話をするボランティアグループです。 現在10名で活動しており、昨年の支部長賞受賞
を記念して6年間の活動を冊子とCDに纏め関係各位に配付しました。

 活動の例としては大阪市の教育委員会が実施している事業で特別講師による授業に参加して、振り子や船の実験を題材にして実施しています。 又ペットボトル船で種々の実験も実施しています。 KシニアのHPに授業風景や報告を掲載致しております。

 授業の初めはおとなしく話を聞いている子供たちも、実験が始まると興味深そうに身を乗り出してきます。 身近なところでやってみようと思われる方は是非我々と一緒に活動して頂けたらと思っています。 よろしくお願い致します。

ゴルフグループ (仁科憲二) 保存グループ (黒井昌明)
 年2回の開催で昨年度は第12回を昨年9月26日(水)に、第13回を本年3月25日(月)に明石で開催しております。

 会員の方々の成績向上を目指してスキルアップを計るため、本年3月の例会で理想的なスィングフォームの紹介等も致しております。

 次回第14回はこの9月24日(火)に同じく明石で開催致しますので、やってみようと思われる方は奮ってご参加頂きたく、よろしくお願い致します。


 当グループは関西支部の造船資料保存委員会として現在内藤委員長を含めて27名で活動しています。
 作業拠点は神戸大学深江地区にありまして、作業室にはパソコン、プリンタースキャナー等を備えて作業に当たっています。
 資料の保管場所等も確保頂き、寄贈して頂いた機器や書籍等の資料を格納しております。 最近 泉 江三様から寄贈されました沢山の書籍等は大学の図書館に「泉文庫」として検索できるようにしてもらう予定です。

 現在深江学舎の門を入ってすぐの海事博物館で、企画展「進水式絵葉書にみる船の変遷」が開催されており、その展示にも協力して作業分担しております。
 HPの「デジタル造船資料館」にアクセスして頂くなり、海事博物館にご来館頂ければと思っております。 よろしくお願い致します。


 ●Kシニア関連HPの紹介  (黒井昌明)
    Kシニアとして現在サーバーが2つあり、一つは学会のサーバーの中にKシニアHPを設けておりますが、容量が小さく
    いっぱいになっておりますので、現在拡張をお願いしております。
    もう一つはKシニアで借りているサーバーで主に「シニアギャラりー」を展示するために使っています。
    HPを開けて頂ければ「海友フォーラム」の種々の論評や「デジタル造船資料館」を見て頂けますし、「シニアギャラリー」を
    開けて頂きましたら会員の皆様から寄せられました絵画、写真、エッセイ、船のイラスト、俳句、短歌、水中写真、等々を
    ご覧頂けます。 是非アクセスしてご覧頂くなり、投稿して頂くことを歓迎しています。

 ●私のシニアライフ
「インフラの医者から企業の仲人へ」
                 
(有馬健次さん)
「フルートについて」
                  (堺 由輝さん)
 私は日立造船に勤めておりましたが、造船関係の仕事は10年位であとは土木に関連する仕事に携わってきました。 私の歴史とこれからどう進めてゆくかを話させて頂きます。

 私は小さい頃は人見知りする性格でしたが、次男坊でしたので父からは「一人で生きていかなあかん」と言われていましたので、一人で旅行して人と接する機会を増やす等、その面の強化に努めました。 小学校から大学までの29年間の学校時代のあと日立造船に入り、技術研究所で土木構造物水理実験、ゲート実機実験から船舶・海洋構造物実機振動実験に携わり、多くの論文を発表し、これらが博士論文の骨格となりました。

 昭和61年に非破壊検査を中心に「ニチゾウテック」が設立され、日立造船からそこに移ってコンクリート・鋼構造物の医者として診断業務を行い、佐久間ダムや本四架橋等、全国の土木構造物を対象に業務を行ないました。

 53歳から7年間 東京で電力会社等に対する営業活動に携わり人との関わり等の貴重な体験ができました。
 65歳で退任後、関西を中心に中小企業の事業拡大の手助けや活発化への支援、企業と大学の連携に関する活動を通じて多くの中小企業を訪問して仕事をさせて頂いており、「何事にも興味を持って事に当たる」をモットーに推し進めさせて頂いている毎日でございます。


 本日の話の主役はフルートです。 私は昭和32年に九大から川重に入社しまして、主として構造を担当していました。 各社の構造関係の方々と委員会等を通じてお付き合いがございました。

 さてオーケストラは弦楽器と管楽器、打楽器で構成されており、管楽器には木管と金管があり、木管楽器にはフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サキソフォン等で、笛の類いであり英語ではWoodsと言います。 金管楽器はBrassで両方併せてWindsと言いまして、吹奏楽のことをWinds Orchestra又は Winds Ensembleと言います。

 フルートなどの管楽器は管の長さで音程が変わり、フルートの種類はいちばん小さいのがピッコロで、ピッコロの倍の長さのフルートで1オクターブ低くなります。 更にフルートの1.5倍の長さがアルトフルート、フルートの2倍がバスフルート、フルートの3倍長さで4の字型の形状で立てて演奏するのがコントラバスフルートです。 長くなるに連れて音程が低くなります。
 材質は古くは木管か真鍮でしたが、最近は洋銀のものが多くなり価格も安くなりました。 今でも木製の物もありますが価格が高く、銀や金のものもあり価格が高くなります。 N響の首席奏者が木製のものを使われているので、最近木製のものを使われる方が増えてきており、アマチュアの方々でも余裕のある方が多いのか、銀製や金製のものをたいへん多くの方々が使われています。
 日本への渡来は、明治の初めイギリス人が官軍の指導をした時、鼓笛隊で使われたのが始まりのようです。 ではどんな音がするか音を出してみます。

 (持参された8本のフルートの音を順に出された。 それからCDのピアノ伴奏で演奏され、妙なるメロディが会場に流れ、さらに8年前に舞台でフルート楽団をバックにタキシードに身を固めて演奏されたビデオが上映され、趣味の域を超えた本格的演奏であった。)

 最後にフルートの音の出る原理ですが、クラリネット等のリードのような振動体がありませんので、吹口の所で渦を作りそれが振動体となって音が出ますが、エネルギー効率が悪く大きな音は出ません。 折角ですから是非吹いてみて下さい。

 (多くの皆様が並べらたフルートの周りに集まって種々質問されていました。)


    ここで休憩時間を利用して、参加者全員による「記念撮影」が行われ、
    次のプログラム「懇親会」へと進みました。

プログラム2  懇親会
 (1)乾杯   外山 嵩先生のご発声で乾杯。
 (2)歓談   堺さんのフルート演奏(CD)をバックに缶ビールと簡単なおつまみで歓談。
          そこここのテーブルで話が尽きなかった。
 (3)中締め 福田 豊さんのご発声で一本締め。
 (4)最後に番外で 田中 一朗先生に一言ご挨拶頂きました。
      何故か急にマイクを渡されまして、もう会は終わったと思いますが、一言だけ話します。
      今日は本当に良かったですね。皆さんの顔色も生き生きとしており、雰囲気もよろしいですね。
      この会は研究会とついていたと思いますが、ベートーヴェンのフルートが聴けたこういう会は
      どこにもなく、素晴らしいですね。
      話出すと長くなると言われるのですが、もう少し話しますと、10年前の8月1日 川重で関西
      造船協会の理事会があり、出席していました時、急速冷房で動脈攣縮が起こり心筋梗塞に
      なりました。 ロビーで休んでいると胸が痛くなり、丁度救急車がきて川重の病院に運ばれ、
      手術をしてもらって助かりました。 おかげで10年後の今日も元気にしており大変感謝をして
      います。皆 さんもお元気で暑い夏を乗り切って下さい。 (全員拍手)
         
                                                            以上