日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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海友フォーラム 第15回懇談会 報告

文責 城野隆史

1. 日時 : 2012年1月18(水) 14:00~18:00
   会場 : 川重 パトリシア会館

2. 参加者 : 19名  (敬称略) 

        井沢雄幸、 藤村 洋、 渡邊俊夫、 瀬川治郎、 黒田啓之、 矢木常之、
        城野隆史、 黒井昌明、 幾田誠市、 増本 敞、 小林幹弘、 富田愼一、
        大山正俊、 石津康二、 外山 嵩、 小野靖彦、 長野 健、 岡本 洋、吉久英昭、

3. 事務連絡事項


    会員異動 : 新入会員 :石津康二さん、 吉久英昭さん

4. 発表資料

 講演 : 造船における技術協力よもやま話
        (技術移転の様態とその背後にあるもの) 三菱神戸の例
                        渡邊俊夫、 井沢雄幸、 瀬川治郎、 藤村洋
 

        1960年代のコロンボ計画技術援助から始まって、1990年代のスペインAESA国営造船所に
       対する技術指導にわる三菱神戸造船所が関与した数々の技術協力の歴史を、よもやま話
       ふうに回顧し、集大成したものである。
        各国の文化・気風、慣習の違いを乗り越えて、TQCマインドを植え付ける過程など、三菱
       神戸の底力を感じさせた。

        多くの同時代人からなる海友フォーラムのメンバーには、各人各様に思い出があり、
       大いに議論が弾んだ。

        「大きな努力を払ったTodd、AESA技術協力も最終的に歴史の流れを覆すには至らなか
       った」 という結論ではあったが、過去の事実を知ることは、現在の造船業界のおかれた
       状況下での新しい企業戦略構築の参考になり、歴史を総括することの意味は大きいと感じ
       られた。

        川重の中国進出、三菱の印度への技術供与など、新しい国際協業の時代に入った現在、
       このような過去の経験がそのままくり返されることはあり得ないだろう。 しかし、将に温故
       知新ではある。
        資料が失われ、記憶の薄れゆくこのタイミングに記録に残されたご努力に謝意が表された。

                                                         以上