日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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海友フォーラム 第16回懇談会 報告

文責 城野隆史

1. 日時 : 2012年4月26(木) 14:00~18:30
   会場 : 川重 パトリシア会館

2. 参加者 : 31名  (敬称略) 
        赤木新介、 井沢雄幸、 石津康二、 太田紀一、 大山正俊、 岡本 洋、 小野靖彦、
        河合敏雄、 神田修治、 黒井昌明、 小林幹弘、 小寺元雄、 島本幸次郎、 城野隆史、
        谷田光彌、 津垣昌一郎、 外山 嵩、 長野 健、 仁科憲二、 野澤和男、 塙 友雄、
        濱田孝一、 濱田 叔、 福地幹雄、 藤村 洋、 増本 敞、 宮田光明、 矢木常之、
        山上和政、 山中幸一、 吉久英昭  

3. 事務連絡事項

    会員異動 : 前回以降変化なし

4. 活動方針
    メンバーの努力のおかげで実績も蓄積し、実力が認められることになってきた。
    Kシニア内の限定的活動から抜け出して、学会活動の一環として活動の幅を拡げるようにしたい。
    随想、論評、調査など、どしどし発表して行きたいので、メンバーの一層のご協力を御願いする。
    学会関西支部活動:春期講演会、関西定時総会、Kシニア総会(7/19)等について小林Kシニア会長
    から案内があった。

5. 講演

 ① 「石川島ブラジル造船所 成功と挫折の軌跡」・・・・・石津 康二さん
    猛インフレに翻弄されながら、直接事業に携わり盛衰を体験してこられたご自身には、語り尽くせぬ
    思いがあるに違いない。 十分な質疑の時間がとれなくて残念であった。
    ブラジル人作業者は言われたとおりに真面目にやる。 放っておけばいつまでもやり続けるが、
    その上の管理者層になると、てんで管理能力がないということがブラジルの特徴だとか。
    なるほどと納得がいった。 航空機産業だけはうまくいっているではないかという質問には、
    手順が決まった作業の産業には対応できるのだろうということであった。
    造船産業の特殊性を今更のように認識した。

 ② 「海商高田屋嘉兵衛、ゴローニン事件と北方領土問題」・・・野澤和男さん
    江戸末期は、内憂外患の時代。 なにもペリー船団がやってきたことだけが事件ではない。
    その100年ほど前から外国人の侵入が頻繁に起っていた。 そのとき、高田屋嘉兵衛という才人
    船頭が大いに役立ち幕府に重用された。
    経済・海運は盛り上がり、一方では外国の侵入が相次ぐ内憂外患の時代。 一方、官僚(幕府)は
    経済や技術の変化について行けない。 現在、日本が置かれている立場と大変似通っている。

 ③ 「北前船のルーツと盛衰」・・・岡本 洋さん
    口頭であらすじを話して頂いた。 ②を補足するもの。

6. 次回予定
    第17回懇談会 H24年7月12日(木)  題目:技術協力(川重)
                                                        以上