日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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海友フォーラム 第30回懇談会 報告

文責 城野隆史

1. 日時 : 2016年4月21日(木) 14:00~19:00
   会場 : 川重 パトリシア会館

2. 参加者 : 26名   (順不同、敬称略) 
         井沢雄幸、 石津康二、 一色 浩、 伊藤政光、 太田紀一、 大山正俊、 岡本 洋、
         小野靖彦、 加藤健二、 小嶋良一、 河合敏夫、 小寺元雄、 島本幸次郎、 城野隆史、
         高見昌弘、 津垣昌一郎、 冨田愼一、 長野 健、 谷田光彌、 平田紘士、 藤村 洋、
         増山 豊、 増本 敞、 矢木常之、 山中直樹、山野惟夫

3. 講演


  1) 明治以降の内航帆船・機帆船の造船学的研究 ・・・・・ 増山 豊 さん
      - 野本謙作先生が明らかにされたことと残されたこと -
 野本先生が愛艇「春一番Ⅱ」を使って全国津々浦々を周回し収集された資料に基き作成されていた論考を中心に紹介したもので、テーマは大別して、明治から昭和にかけての内航帆船の変遷と、大阪市が復元建造した「浪華丸」保存問題になる。
 前者には、内航帆船、合いの子船、機帆船の特徴と変遷が語られ、後者は実物大で復元された菱垣廻船の建造と保存問題であった。 いずれも議論は多岐にわたり、限られた時間内に容易に集約出来るものではなかった。 野本先生の収集された原資料は阪大に残っており、さらに解析されることを待っている。 協力者は歓迎する。
 浪華丸保存問題も保存目的、すなわち保存のための思想を形成する必要があると感じられた。 「港町づくり協議会大阪」が、浪華丸の1/3模型(全長10m)を自分たちで完成させ、街の活性化の一環として山車のように引っ張る行事を推進している。 理屈を並べるよりも、この方が近道かもしれない。

  2) 「食糧問題」 ・・・・・ 太田紀一 さん
 世界の食糧事情 ・ 日本の食糧事情 ・ 食料の廃棄 ・ 日本の課題 ・ 天ぷら方式による生ごみの飼料化など、ダータベースを基にした解説を聞く。 たくさんの統計数値の説明それだけで1時間ほどかかり頭は混乱する。 天ぷら方式による生ごみの飼料化は実用化も進んでいるという。 もう少し各論がほしかったが時間不足であった。

  追記 : 次回は来年1月に、伊藤政光さん と 増本彰さん に話していただく予定です。


                                                        以上