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生産者側からすると安全は、設計条件、適用法規、基準の設定が妥当であれば、安全性は保たれていると考えるものだが、安全性の議論は、技術の延長上にあるのではなくて、自然科学と人間科学の中間を占める独立した分野である。 例えば、安全の根拠は、人間が100年生きるとして、ほぼ106 時間に1度すなわち10-6 許容頻度の基準とし、それを仕事とする者は危険性を認識しているので一桁落として10-5、それから何の利益も得ない無関係のものには10-7というように数値基準が世界の暗黙の了解事項である。
安全規格の中でもその思想中心となるのがアメリカのMIL-STD-882Cである。 聞いている時は分かったような気になっていても、ずいぶんむつかしい話である。 自分で基本ルールを読みかつ実例を計算してみないと、納得できるようなものではなかった。
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