日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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随想 ・ 造波抵抗論議あれこれ
−おわりに−


 最後に云いたいことは、船型設計を行う場合、理論諸計算や水槽試験も重要ですが、ブラックボックスの答えだけを求めるのでなく、最も大切なことは、「造波の源である船体表面上の圧力分布がどうなるかを、設計者自身が考え、推定し、それを回流水槽で確かめて、船体形状と船体周り流れを自分で理解することです。 そして、諸計算や水槽試験成績の内容を、源を知ることで完全に把握し、設計に反映させるのです。 勿論、粘性その他の問題についても同様です」。 

 本文では、当然のことを回りくどく記述しましたが、50年間の経験を通じ、著者の記憶に強く留まっていることを纏めました。 船型関係以外の方には、冗長な、文章を読んで頂き有難うございました。

2010年8月下旬 
 −完−


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