文責 城野隆史
1. 日時 : 2012年10月22(月) 14:00~18:30
会場 : 川重 パトリシア会館
2. 参加者 : 12名 (敬称略)
大山正俊、 岡 正志、 岡本 洋、 黒井昌明、 小林幹弘、 小寺元雄、
城野隆史、 野澤和男、 福地幹雄、 藤村 洋、 増本 敞、 矢木常之
3. 事務連絡事項
会員異動 : 前回以降変化なし
4. 講演
城野、大山、矢木、増本 EU海事産業政策とWaterborneTP(Technical platform):
欧州は、一般商船の分野では、東アジア諸国に水をあけられているとはいえ、客船、舶用機器、
研究開発の分野では、成果を上げているという。
そのような関心から、これまでもCESA(Community of European Shipyards Association)の年次報告書
や、EU理事会が中心となって作成したLeaderSHIP2015を調べ、海友フォーラム懇談会に報告して
きた。
今回は、新しくWaterborneTPと呼ばれる海事クラスターが出現したことをCESAの年次報告で知り、
誕生の背景とWaterborneTPそのものについて知り得るところを調査した結果を報告した。
国情の相違する加盟各国を一体とした政策を展開し、日・米に比して見劣りする(日米3%GDPに
対しEUは2%)研究開発投資を公費によらずに民主導で増加させたいEUの意図にタイアップして生ま
れた産業界主導の海事産業クラスターWaterborneTPである。
資 料
18-1 EU海事産業政策とWaterborneTP (城野)
18-2 同上 配布資料 (城野)
18-3 第2章 WaterborneTPについて (大山)
18-4 第3章 WaterborneTPの研究開発項目 (矢木)
18-5 付録:日本の海事産業政策 (大山)
18-6 EUの予算問題 その他 (岡本)
5. 懇談
EUが大局的見地から政策目標を掲げ、それを詳細な課題に分析し、政策を実行に移す、構想力
と仕組みは、大変参考になる。
特に「助成と競争の原則」に従って、民間の活力を引き出す仕組みは、日本とは、まるで逆では
ないか。 また、これに呼応する民間の主体性にも目を見張るものがある。 ただ、スタートした
ばかりで、成果はまだ見えないので、今後も注目しておく必要はあろう。
グローバル化した現代、精神のガラパゴス化をきたさないためにも、世界に目を開く必要性は高
いが、業務に多忙な現役世代の人たちが、このように膨大な資料に目を通し、EUの実情を知ること
は、ほとんど無理ではなかろうか。 学会員に情報提供する方策を考えるべきであろうという意見が
多数出た。 (役所も調査し、翻訳文をNet上に公表しているが、それまでである。)
6. 次回予定
第19回懇談会 H25年1月後半 題目:未定
以上
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