日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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海友フォーラム 第19回懇談会 報告

文責 城野隆史

1. 日時 : 2013年2月1(金) 14:00~18:30
   会場 : 川重 パトリシア会館

2. 参加者 : 22名  (敬称略) 
        石津康二、 岡 正志、 岡本 洋、 小野靖彦、 黒井昌明、 小林幹弘、 小寺元雄、
        城野隆史、 谷田光彌、 津垣昌一郎、 富田愼一、 外山 嵩、 長野 健、 野澤和男、
        濱田孝一、 福地幹雄、 藤村 洋、 増本 敞、 宮田光明、 矢木常之、 山上和政、
        山中幸一

3. 事務連絡事項

    会員異動 : 大野道夫さん、2012年1月9日ご逝去

4. 講演
  1. 「北極氷融解とロシア北方航路NSRの商業航路への期待」  野澤和男
     北極海航路NSR(Northern Sea Route)の商船による実航海が断片的に報道されている折から、
    NSRの現状について幅広く解説していただいた。
     NSR開発の課題についてもまとめられていて、全体状況を把握することができ、興味ある講演で
    あった。
     すでに多数の実船航海がなされ、現代重工が氷海航行船建造に乗り出し、中国が関心を示して
    いるということである。 しかし、原子力砕氷船に先導されての航海では、Suez周りに比して4割
    航路距離が短いという利点が、どれほど有利に働くのかがよくわからないところがあった。
     利権確保のための先陣争いの感じもする。 技術課題もさることながらビジネスとして成立させる
    ための条件を明らかにする必要ではないかとの指摘もあった。
     Putin大統領がご熱心なことは、わからぬではないが、日本としては、どういう道筋で関与すべき
    なのか、関与しようとしているのか、政策論議が不分明であるというのが、講演者同様、出席者の
    印象でもあったように思われた。

  2. 「ドクター合理化  真藤恒の素顔」  石津康二
     Mr.合理化と呼ばれた真藤恒氏の名を知らぬ者はいないだろうが、直接の面識のある方々は
    減ってきている。 そのような状況にあって、変転多き経歴をたどっての追想は、同氏を身近な
    人物として再認識させてくれた貴重な記録として大いに評価された。

5. 追記 (幹事よりのお願い):
    今回も大いに盛り上がり、時間不足でした。
    海友フォーラムは、みなさんの講演で活動を維持しています。 学会発表や講義ではありません。
    シニアの些細な体験が貴重なのだと思います。 調査・研究結果に限らず、思い出、趣味(旅、文芸)
    などなど、遠慮なく発表していただくようお願いします。


6. 次回予定
    第20回懇談会 H25年4月後半  題目:未定
                                                        以上