日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
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北極氷融解とロシア北方航路NSRの商業航路への期待
  2013.02.01 第19回海友フォーラム懇談会で講演
海事研究家、工学博士、大阪大学・神戸大学(非常勤講師) 野澤和男

       北極氷融解とロシア北方航路NSRの商業航路への期待 (59ページ、 pdf 5MB)

          <概要>
 1990年代にロシア北極圏航路NSR (Northern Sea Route )の国際利用研究(INSROP)が始められた。 欧州−東アジア・日本間の船舶航路の行程が南回り(スエズ運河周り)に比べての40%短縮になるこの航路は厚い氷に阻まれてその実用的利得を十分見出すまでに至らなかったが、最近の地球温暖化の進行が追い風となりその実用化がロシアにより急速に加速されている。

          <目次>
  はじめに
 §1.地球温暖化と北極海氷の融解
      (1) なぜ北極海が凍るのか?   (2) 何故、氷が溶けているのか?地球温暖化と北極圏に及ぼす影響
 §2.NSRの経緯
      (1) NSR研究   (2) NSR航行の船舶とは
 §3.北極海航路NSRの現状
      (1) ロシアの動向   (2) NSRの商業航路化を目指す   (3) ロシア北極海でのオイル、LNG掘削サイトと船
 §4.北極海航路NSRの実用化の課題
      (1) 商業航路確立のためのロシアが急ぐ課題   (2) 北極海territorial claims   (3) Ice Class   (4) Ice Passport
 §5. NSR航行船舶の砕氷性能
      (1) NSR航行用船舶の特徴   (2) 砕氷船舶の一般知識   (3) 耐氷タンカーの砕氷抵抗の課題と改良
  おわりに


      (続編) ロシア北極海航路(NSR)の現状と課題(第2報) (49ページ、 pdf 4MB)
             (2017/04/20 海友フォーラム 第32回懇談会で講演)