|
支配者の力の弱い時代には、まず海賊が横行するが、次第に地方の支配者との間に結びつきができてくる。 その結果、水軍という支配者直属の水主(かこ)が生まれ、船の運航、戦闘だけでなくふねの建造・修理も手掛けるようになる。 徳島水軍は大坂冬の陣で活躍し家康に感状を頂戴し、江戸時代を通じて長らく活躍したが、明治維新のごたごたに巻き込まれ絶えてしまった。
時間の制約から綿密な調査のごく表面だけを話していただくことしかできなかったが、水軍といえば村上水軍しか知らない素人には、とても興味を引く話で、歴史を見る視野が広がった。
徳島水軍に周囲を支配されていた淡路島がなぜ兵庫県に属するのかという質問が出た。
増本彰さんがいきさつを開陳してくれたが、門外漢にはぼんやりとしか分からなかったけれども、維新当時の混乱の中の事件で徳島藩御法度の結果取り上げられ、兵庫県に属することになったというような説明してくれた。 歴史通は多いものだと感心する。
|