日本船舶海洋工学会 関西支部 海友フォーラム K シ ニ ア
Kシニア の トップに戻る 海友フォーラム の トップに戻る 2009年 の トップに戻る


海友フォーラム 第7回懇談会 報告

2009/04/17 城野隆史 作成

1.日時 : 2009年4月16(木) 14:00~18:30

2.会場 : 川重パトリシア会館 会議室

3.参加者 : 13名  (敬称略) 

  赤木新介、 岡 正志、  南波壮八、 塙 友雄、  藤村 洋、  山中直樹、  岡本洋
  城野隆史、 小林幹弘、 神田修治、 渡辺俊夫、 小野靖彦、 津垣昌一郎


4.提出資料

7-1 手作り海外旅行記  (城野隆史)
 -1a 「手作り旅行」のエピソード  (岡本 洋)
7-2 設計と設計工学を考える  (赤木新介)
 -2a 異なる分野をわたり歩いた体験から  (赤木新介 ; Technomarine 815)
 -2b 「デザインテクノロジー」特集号発刊に際して  (赤木新介 ; 機会学会誌833)
 -2c 学会のあり方について  (間野正己 ; 造船学会誌)
7-3 工学離れ、工学教育、もの作り、設計論の論壇と私見  (岡本 洋)
 -4 Estonia 沈没に関する資料  (藤田 實 作成 : 城野隆史 代読)
 -5 運輸・交通についての「サロン」運営方法(改正)~2001年6月改正  (藤村 洋)


5.討議

   <設計と設計工学>:
 設計は、現場の専門家のなす art そのものであり、設計工学は、art を抽象化、一般化して考察するものである。 専門家にとって設計学が直接役に立つ学問であるかどうかは、一概には言えないだろう。
 しかし、設計工学には二つの意味がある;
 ① 設計という人間的営為を考察し、論理構造を探求することであり、たとえば 解析(analysis)、
   統合(synthesis)、推論(abduction)というような分析は、実務における創造性発揮の背景を与える。
 ② 設計は、構造屋、性能屋と呼ばれるような分野別専門家だけの占有ではない。
   大型project に対しては、分野を超えた構想力が、近年とくに重要視されるようになっている。
   設計工学は、総括的視野を与える。

 このような設計工学が大学教育で適切に施されているか? 企業内の実務者教育が、新しい時代の要請に即応しきれているか、など話題は、技術者教育全般に及び、広範多岐にわたる議論が交わされた。
 このような議論を深めるためには、設計工学そのもの、およびその活用法についてさらなる研究が必要なように感じられた。
 企業、学会の実務、教育の実情にまで関係するので、系統的調査研究が必要と思われる。
 幹事を決めて関心のある人達でインフォーマルなグループを作ってはという suggestion もあったが、煮詰まってはいない。


6.海友フォーラム運営に対する提案

   <Estonia 号 沈没事故>:
 資料7-4に示すように 長きにわたり、多方面で議論されていて、全貌を知ることは大変興味がある。
藤田、城野で取り組むつもりなので、興味がある方は是非手を挙げていただきたいと要請があった。
後日、mailing listで、メンバーに照会することとした。

   <Verkehr Klub との交流>:
 資料7-5に示すように、関東に当フォーラムと類似の活動があるので、交流を持つことには意義があるだろうと、藤村さんから紹介と提案があった。 お互いの会の性格が違うので、いかなる交流ができるかは、定かではない。 しかし、お互いが通じ合っていることは、よいことなので、先ず、2009/6/4に予定されているVerkehr の会合に南波さんに代表して出席していただき、感触を得て来ていただくことになった。


                                                         以上